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答弁の共同制作?

市議会では、議案についての「総括質問」は、原則事前に質問書を出し、

「一般質問」は、必ず事前に質問書を提出することになっている。

「ここまで」は、問題はない。

おどろいたことは、質問書を提出すると、担当職員が質問者に対し、

答弁の作成のために協力を求められる。

いわば答弁の共同制作のようだ。

質問の趣旨を聞かれたり(ここまではよい)。

こんな回答でどうかとか、

これに対し、こんな回答に出来ないかとか、

のやりとりもある場合もある。

これは、市議会の答弁は、各部局の部長が答弁することになっており、

場合によって、さらに上の市長等の答弁のために

担当職員の模範解答作成の協力することになる。

担当者が控室に来たり、電話で回答の協力を

求める。

本当は、事前答えを確認するのは、

一種のカンニングであり、やりたくないが

担当者が上司から何か言われそうで

やむなく「同情心」から協力している。 

市民が市議会を傍聴されて、緊張感が感じられないとされるのは、

こんな経緯の上で答弁者が部下が作成した原稿を読んでいる

からであろう。

幹部が恥をかかないように、言葉を変えれば

幹部が回答し易いように質問者に対し、

質問、再質問、さらに再々質問の予定内容を聞いて、

それに備えた回答を準備するのが、

担当者の重要な役割のようである。

 

このような事前の質問者との答弁のすり合わせは、

いかがなものであろうか。

結果的に緊張感のない議会になる。

 

私は、答弁書が文書で完成しているのであるから

これを議員にも交付し、議員はこれ以後の再質問は、

答弁をすり合わせをしないことにして、

緊張感を保持すべきと考えている。

 

さらに考えるならば、

現行の一括質問方式に問題がある。

一般質問についてではあるが、

裁判所の証人尋問のように一問一答式

ならば、緊張感があると思う。

ところで、なかなか、議会が一問一答式を検討しないので

市民から一問一答式を検討の請願が提出され

継続審査されている。

しかしながら、一問一答式でも担当者は幹部から、

質問者を訪ねて想定問答集の作成を

命じられることになるかも知れない。

結局は,どこまで行っても、答弁で上司が

こまらないように担当者は答弁の共同制作を

求めて、「すり寄って?」は続くかもしれない。

ところで、

明日の市議会において平成20年度の決算認定の議案について

以下のようなと質問書を提出した。

(これに対し、当然のごとく担当者から、答弁の事前打ち合わせのような

問い合わせがあった。)

                                                                記

1 一般会計が増加した主な原因はなにか。
2 特別会計が変動した主な原因はなにか。
3 市たばこ税は相当額の税収であるが、これに対したばこに関する健康対策等
 にどのような対策にどの程度支出しているか。
4 ペイオフについてどのような対策を講じているか。
5 どのような基準で金融機関を選択しているか。
   金融機関との取引において入札等を行っているか。行っているならば、
 その内容を教えてください。
6 仕組み債等の金融商品を購入されているならば、その内容を教えて下さい。
  仮に購入されている場合、評価損は発生していないか。
7 物件費について、派遣労働者は、どの部署でどれくらいの人数を受入れて
 いるか。
8 物件費について、外部委託先の労働条件の把握をされているか。
9 市民税等の滞納についてどのような対策等を行っているか。