6月議会報告ー議員が一堂に会する控え室の件の請願不採択

6月27日の6月議会の最終日、次の請願の採決があった。

件 名

議員が一堂に会する控え室の件

理 由

議員控え室は、本会議、委員会審議等の際の議員の便宜のために提供され、

各会派毎にあるとのことです。

個々の議員間で日常的に意見を交換するなど意志の疎通をはかるためには、

議員が一堂に会する控え室を設けることが有効だと思います。議員が一堂に

会する控え室を設けることをご検討ください。

討論は以下のとおりである。

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明政会(3人)に所属し朝霞市議会の唯一の民主党のS議員

反対

議員は日常的に意見を交換し意思の疎通は充分にできている。

現在の議員控室は有効に活用されている。

私たちの会派では控え室で日常的な会話、意見交換、打ち合わせ等を

行っている。

控室は会派にとっては必要なものである。

会派毎に控え室があっても議員間で充分に意思の疎通は図られている。

よって、一堂を会する控え室は必要ない。

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藤井議員

賛成 

この請願は、現在の本会議での議員の様子をみて提出されたものだ。

本会議の討論は、形だけである。

先に発言をするは、後で反対の発言をしたものに反論はできない仕組みに

なっている。それぞれが他人の意見に無関係に自分の意見を述べるだけであり、

本会議では議員の間で相互に議論はない。

この請願はこのような形だけの状態を問題にしているようだ。

ところで、会派毎に部屋があり、必要だ。

これはこれとして、議会図書室の室内を配置を変えて使えるようにするだけで

大部屋の控え室ができる。お金もかからない。

お茶をのみながら議員同士で話す場所があった方がよい。

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共産党齋藤議員

反対

市議会の議論が不活発だとしてこの請願が出されたようだ。

この点について市議会で大いに反省をしなければならない。

しかしながら、議会の議論が不活発なことと、控え室を一つにして議員が

日常的に日常的に話し合いをするということとは全く別の次元である。

請願は、控え室で議案について前もって、議員間で話をしておけば議会での

話し合いがスムーズに行くだろうと考えているようだ。

しかしながら、事前の話し合いは、密室協議であり、馴れ合いでしかない。

議論をする上では、一定の緊張関係が必要だ。

一堂を会する控室は必要ない。

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小山

賛成

請願者は会社を経営してきた

会社では社員の意思の疎通を図って意思決定を実現する。

小部屋よりも、大部屋の方が妥当である。

社内で部屋を設けると縄張り意識が出てくる。バリアができる。

それぞれの部屋を超えた意思の疎通が乏しくなる。

議会の感覚と民間の感覚との間には差異がある。

議員のみなさんは特権意識があるといっていた。

ところで、朝霞市議員控室は、議員間の合意で決めている。

会派に控え室を設け,当然であるが各会派内では充分に機能している。

反対討論では、一堂を会する控え室を設けると、談合的になり、

インフォーマルなことになると主張される。

しかしながら、実際、私たち無所属議員3名の控え室では、いろいろなことを

議論をしても投票行動は異なっている。意見の相違点が明確になる利点があり、

まったく心配はない。

ところで 、地方議会は二元代表制であり、国政は議員内閣制である。

議員内閣制をとって場合には、会派は必須である。

議会の多数の代表が総理大臣として選ばれるからである。

いわば一元代表制である。

他方、地方議会は二元代表制である。

二元代表制は、個々の議員であるわれわれは、住民の代表である。

市長もわれわれに無関係に住民から選ばれる。

われわれ議員も市長に無関係に選ばれる

会派の問題は二元代表制では、本質の問題ではない。

議会では、個々の議員による合意形成により、議会の意思を形成する

ものである。

われわれのまちは、こうあるべきだと提案するのが二元代表制なのだ。

それぞれの議員は、朝霞市の全区域の支持者から選挙で当選している。

議員は、日常的に疎通して、おれの意見はこうなんだ。

このまちをどうするのか。議会としてどんな町にするのか

それがもとめられている。

しかしながら現在の市議会の現状は、専ら市長がまち作りの議案を提案し、

議会はこれを審議するだけだ。

市長は、市議会の会派の中で過半数をしめる会派の人だけと話をすればすむ。

そうすると24名の議員がいる。

その中の10何名の賛同が取れれば市長は安泰となる。

さらにいうならば、市長は、その会派の代表者と話をすれば安泰なのた。

このような市長が議会を飛び越えて、議会の数人とだけ話をするのは、

二元代表制に反する。

市民の願いは、議員の一堂を会することができる部屋で、議会側の合意形成を

期待している。

そして、お金をかけずに一堂を会する控え室は議会図書館を模様替えすることに

より実現することができる。

議員ばかりでなく、傍聴人さらには、執行部もいらっしゃることができれば、

さらに市民相互で意思の疎通が実現するのではないか。

以上のとおり、二元代表制を確立する手段として議員が一堂に会することが

できる控え室を設けることの検討は妥当である。

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採決はつぎのとおりである。

賛成2

小山

藤井

反対19

進政会6

公明党5

明政会3

共産党3

無所属2

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ところで、議会には、各会派毎控え室がある。各派に控え室の供与が

あるならば、ひとり会派であっても、平等に扱われるべきである。

ひとり会派の部屋を造ることは困難であり、無所属議員の部屋の中に

パーティションで区切ってもら、机と椅子と電話を置いてもらった。

このことを上記の明政会(3人)で民主党のS議員は反対討論の理由の

一つにした。

小山議員は上記の便宜をうけながら、一堂が会することができる控え室の

請願の紹介議員となったことを問題とした。

議員が一堂を会する控え室の請願は、私の個人の問題ではない。

現在、各議員が各派の控え室に留まり、各派の控え室を超えて、

議員間の意思の疎通がないことの問題である。

しかしながら、S議員は、論点の一つにことさら私の上記の便宜と結びつけ、

反対討論の理由とされた。

これは文字どおり、個人攻撃であって、名誉毀損であり、およそ表現の自由に

値しないものである。

S議員は、朝霞市議会では長老のひとりである。個人攻撃ではなく、

後輩の新人議員の私たちに対し模範となるように正々堂々とした

請願自体について討論を期待したいものだ。

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[討論に通じて明らかになったこと]
共産党の齋藤議員、藤井議員及び小山においては
現状の認識は共通である。
齋藤議員は、現状の議員間の議論の不活発な状況の解決は
議員の自覚以外にないということだろう。
藤井議員は、私と同じく議員の自覚の外、会派の控え室はそれとして
議員が会派を超えて、話す機会がないので、
話す機会を設けるためには、部屋が必要だとする。
合意形成の方法はいろいろあるだろう。
てっとり早いのが、3人以上の会派なら
本会議に議案を出すことができる。
この議案をたたき台として、議論、討論の
きっかけにできる。
しかしながら、この動きは全くない。
本来、それぞれ会派を組む以上、
そして、それが3人以上になる会派は
遠慮することなく、
まちづくりの政策の提言を行うことができる。
しかしながらこれをやられていない。
だとするならば、まずは議員間の意思の疎通が必要ではないか。
人は他人の意見を聴きながら、自己の意見を形成していく。
S議員の主張は、現状の認識を認めず、会派を超えた
他人の意見を聴く機会を必要がないとして、
会派にこもることになる。いかがなものだろうか。
私たちは、議員になることだけが、目標だったろうか。
鎖国の日本が開国して、西欧の文明を取り入れたように
国際連合に加盟して、平和を愛する諸国民と手を携えて
戦争の惨禍のない世界平和を願ったように
狭い度量から抜け出し他人の意見にみみを傾け
朝霞のまちをもっともっと、文字通り、暮らしやすい
するための政策の提言を住民の目線で行うことではないか。
そのためには、まずは、他人の意見に耳を傾けることではないだろうか。
出された請願は、会派の存在を前提に尊重しながら
議員が一堂に会する部屋を「検討」して下さいというものだ。
以上の共産党の齋藤議員、藤井議員そして、小山は現状の認識が
同じでも、解決手段に違いがある。討論、議論する意義がある。
しかしながら、明政会のS議員の現状の認識は、誤りである。
会派を超えた議員間の疎通がないことは、顕著な事実である。
議論、討論以前に、存在している事実を存在していないとの
主張は、詭弁のたぐいといわれかねないものだろう。

いずれにしても、請願は手段であり、
本会議で討論が交互になささる自由討論の実現を期待したい。

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ところで、私は、弁護士会の法教育PTの委員をしている。
小学6年生の特別授業を他の弁護士とともに支えている。
そこで実践しているものが、
傾聴⇒話し合い⇒合意形成である。
合意形成を行って、仲間、クラスさらには校長先生に
提言を行う過程を実践するものである。