正義?倫理?はどちらに!「李下に冠を正さず」というべきではないだろうか
1 今日(平成24年6月13日),総務常任委員会で,私は,後述の意見に
対しこもごも叩かれた。
総務常任委員会の行政視察(委員の議員5人(その中に議長),議会事務
局長,同行随行員市長)で,岐阜県から朝霞に帰る途中,市長と議長の
お二人がそろって東京駅で下車された。市長と議長は,二元代表の当事
者である。
私は,お二人とも共通の公務で東京駅で下車されたと思っていた。
後日,委員長と議会事務局長に確認したところ,下車する理由は当事者か
ら聞いていないと回答された。
2 ところで,行政視察は,行程が組まれ,行程上,現地集合,現地解散と
なっていない。
したがって,税金を使った行政視察である以上,別行動をする場合は,理
由を告げて委員長の許可を得るべきではないだろうか。
因みに,現に私は弁護士会の自殺対策のメンバーであり,研修会があった
ので,委員長に理由を告げて,許可を得て遅れて現地に向かった。
3 そんな問題意識をもって,本日の総務常任委員会の審議の終了後,委
員長に発言の許可を求めた。
傍聴者がみえたので,委員長は審議が終わっといって,傍聴者を退席させ
た後,委員長から発言の許可を得た。
そこで,上記の問題を提起した。
4 念のために,委員長に対し,市長と議長の東京駅の途中下車について,
理由を聞いているかと質した。
委員長は,あらためて理由は聞いていないと回答された。
今回の市長の立場は,市長の身分はあるものの,建設常任委員会の行政視
察の随行員の身分で同行された。
したがって,随行員ならば,最後まで,私達と行動をともにすべきではなかった
のだろうか。
一般の職員が,議員の随行員として行政視察に同行しながら,途中で離れた
ら,おそらく上司は,叱責するだろう。
さらに言うならば,市長も議長も職員よりも,議員よりも高い倫理が求められ
ている。
公務の行程が定められている以上,仮に他の公務と競合した場合は,やむを
得ないことであり,この場合は,委員長に理由を告げて,許可を受け他の公務
につくことは問題がない。
しかしながら,行程の途中で,委員長に理由を告げない別行動は,私的行動
と思われても仕方がない。
これでいいのだろうか。
5 行政視察に欠席されたためか,共産党の議員は特に発言されなかった。
議長は終始沈黙された。
しかしながら,私は,委員長はじめ,他の委員からこもごも
行政視察が終わり,東京駅まで来たら後は自由でいいとか。
途中下車する理由を聞く必要はない。
などと批判され,多勢に無勢というべきか,袋だたきの様相であった。
この批判を敷衍すると,行政視察は,委員長の許可は不必要で
現地集合,現地解散でよいということになる。
また、行政視察の帰途、二元代表制の下で議会のトップの議長が
チェックする側の市長とお二人だけで私的行動と思われることをなされるこ
とは,いかがなものであろうか。李下に冠を正さずというべきではないだろう
か。
6 私が提起した問題は,多数決ならば,否決された。
だが,この問題は多数決の問題ではない。
正義?倫理?の問題であり,多数決になじまない。
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