憲法との出会い

憲法との出会い
 高校1年生のときに友人に誘われて名古屋大学の講演会に出かけた。有名な教授による、思想良心の自由についての内容であった。
 これは大変刺激的な体験だった。
 講演終了直後、教授を足止めして、日頃の学校生活での疑問を次々質問したところ、憲法の理念に照らしてすらすら答えてくれたことに感動した。最後にはあまりにたくさん質問したので係員にあきれられてしまった。
 このとき私は憲法に生きる力を与えられた、これが私の法律家としての原点である。
 大学で法学部に入学した後は、憲法自体の専攻ではなく労働法などを専攻していたが、弁護士になった後、貧困が社会問題となり、弁護士会も貧困問題に取り組みはじめた。貧困問題の解決の原理は、憲法25条の生存権である。このとき再び私は憲法に立ち戻って考え、それを最大限活かそうとするようになった。
 現在私は、日弁連及び埼玉弁護士会の各憲法改正問題対策本部委員として活動している。
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著名な教授との人権についての質疑、応答はあたかも今私が子どもたちと行なっている法教育ではないか、と指摘されたことがあった。
憲法は、小5で父がなくなった私にとって、父のような私の人生の羅針盤になったようだ。