人権のための法教育ー対話による問題解決を学ぶ
(さいたま市内の小学校での法教育)
私は,埼玉弁護士会「人権ための法教育委員会」の委員長を務めており,約10年前から法教育の実践などを行っている。それゆえ,法教育についての多少の見識はあると自負している。
委員会では,年に数回,主に小学校に出かけて行く。そして,子どもたちが抱えている悩みやトラブルについて,「傾聴」と「対話」を繰り返し,子どもたちと一緒になって解決策を模索するという実践学習を行っている。
これまで,「いじめをなくすには」とか「シャープペンを使いたい」「学校にマンガを持っていきたい」等のテーマを取り上げてきた。「給食にグラタンが食べたい」という面白いテーマもあった。
子どもたちは,解決策を模索する過程で,自分たちの学級は自分たちで作るものであって,「きまり」は自分たちの手で変えられるということを体験する。
子どもたちには是非「傾聴」と「対話」による問題解決の経験を通じて話し合うことの意義を身に付けて欲しい。そして,家族,社会,国家,さらには国際社会のリーダーになって欲しいと願っている。
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憲法9条の国際紛争を解決するために武力を用いないということは、正しく話し合いで解決するといことだ。
先進国で70年間も一切の戦争もせずにいたのは、日本だけだろうか。
日本の役割は、他国に倣って戦争をする国にするのではなく、
他国を少しずつ戦争をしない国に転換させることが我が国の役割ではないか。
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