安保法制への抗議活動ー違憲性を指摘し抗議
憲法9条により,「集団的自衛権行使」すなわち「他国のために戦争をすること」は出来ないというのが,政府を含めた我が国の確立した定説であった。
安倍政権は憲法9条の定説を否定した。その方法は,ナチスや天皇機関説事件と類似している。かつてのナチスは,武力クーデターで独裁をつくったのではない。国会の多数を占め,全権委任法でワイマール憲法を事実上停止したのである。また戦前,美濃部達吉の天皇機関説は圧倒的通説であったが,「天皇陛下を機関車に例えるとは何事か」という余りにも低レベルな批判でつるし上げ,貴族院でこの通説を排斥した。
今,安倍政権は,国民投票にかけず,国会の多数決の解釈改憲で憲法の改正を事実上行なった。安倍政権の解釈改憲は紛れもなく憲法違反であり,立憲主義の否定だ。是認するわけにはいかない。
日弁連と全国各地52の全ての弁護士会が安保法制の廃止に向けて活動をしている。なぜならば,憲法は国民が作る我が国の骨格であり,この骨格の下に,すなわち立憲主義の基に政府が存在しているはずであり,今,安倍政権は,国民投票もやらずに勝手に国の骨格を変えようとしているからである。立憲主義に違反することは明白だ。
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大学に入り、じっくり憲法の本を熟読した。
そんな中に、権力が憲法を解釈で改憲するようなことが書いてあった。まさか、こんなことが日本で起きることは、想像にしていなかった。
今、憲法の立憲主義を守り抜く決意で日本中の弁護士が立ち上がっている。
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