続ある接見ーやさしさの意味
Posted on 2016年1月14日 by 小山 香
刑事行政は進化している。
高齢者が出所すると、
民間と協力して
その受け皿が作られている。
生活保護を受給して
ケアハウスなんかに入居できる。
身寄りのない高齢者は気の毒だ。
しかし、身寄りがなく刑務所から出所する人には
安住の居宅はある。
逆説のパラドックスのようだ。
身寄りがある人には、中途半端な行政だ。
本当に政府の福祉行政を信じていいのか。
こんな状況の中で、私は被疑者高齢者に申し述べた。
ケアハウスが多少不便でも、公園のホームレスよりも
いいのではないですか。
ハイとうなずいていた。
関係者との根回しをすれば
この高齢者はなんとか、実刑を免れ
元のところに戻れるのではないか。
そんな期待をもって、接見室を後にした。
Filed under: 未分類