Iさん天命全うする。
Iさんは、私の事務所に十数年前、債務整理の相談にみえた。
Iさんは、「実は、埼玉の奥のなんとか鉄道で電車に飛び込みをしようと飛び込んだところ、電車がそこが終点で止まってしまった。
相模原に行って、海に入水したが、サーファーに助けらて、警察から、朝霞市役所に連絡してもらった」いって、私の事務所にみえた。
借金問題は、解決した。
その後、都内でタクシー運転手をやっていた。
ときどき、駅付近ですれ違い、お互いに挨拶をかわした。
数年前にタクシー運転手を続けられなくなり、生活保護で生活をしてきた。
そんなとき、相談ごとを受けた。
ときどき連絡が来るが、最近連絡が来なくなったので、心配して自宅のポストに
置き手紙をポストに入れた。
その際、道端で隣の人と出会い、お互いに、最近見かけませんが、どうされたのでしょうかと
立ち話をした。
しばらくして、身内のものが、私の手紙をみて、連絡をしてきた。
「入院中です。もう、自宅には帰れないと思います。」
そのうち、また連絡があった。
「兄は、先日亡くなりました。」
前後して近所の人からも、家に業者が来て片づけをしていますがと
連絡があった。
・・・・・・
一言でいうと、Iさんは、憲法25条等で天命を全うできた。
病院には、お見舞いに行けなかったことが、悔やまれる。
他方、身内ではない、私が行くことがいいのか。
また、コロナ感染拡大で結局、面会は出来なかったのではないか、
納得しようとの思いもある。
そんなことを思いながら、Iさんを偲んでいる。
中学時代に米兵から、チヨコレートをもらったとか、
ゴルフ場がなんとかで、ギャディさんがなんとか、
正確な記憶が出てこない、そんな断片的な話の端はしを
思いだす。
最期は、コロナ感染拡大もあるので、
ご兄弟と面会ができたか、わからないが、
医療の最善の元で、天命を全うしたようだ。
私も、気がつけばIさんのホームドクターではなく
ホームロイヤーだった。
謹んでご冥福をお祈りしたい。
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