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まぼろしの裁判期日

手帳に今日の裁判期日が書いてある。

先月25日解雇無効の仮処分事件の第1回目の裁判があった。

今日が第2回である。

事件は定年解雇の無効である。

年末に60歳になったからといって、いきなり定年解雇された人の相談があった。

定年解雇の規定が就業規則にないので、定年解雇は無効という主張である。
(会社は、就業規則があり、事務棚書類のつづりの中に置いてあったと主張)

争点は、就業規則の周知性である。

当初、労働審判事件という労働事件にとったいた一種をの調停制度を利用しようと考えた。

しかし、第1回目までに1ケ月以上要するのが通常である。

他方仮処分は、2~3週間後に期日が入る。

仮処分をして年内に解決し、相談者にあたらしい気持ちで新年を迎えさせてあげようと思った。

当日、淡々と双方が言い分を述べて、次回期日として今日が指定された。

この展開に戸惑って裁判官が席を立とうとするとき、

私は「ちっと、待って」

と言い掛けた。

裁判官に対して

「話し合いをしないのですか」

と和解を促した。

裁判官もあわてて、その気になり、

会社側の代理人が廊下に出て

まず、解雇された側の代理人私が裁判官に対して希望する和解案

次に会社側の代理人と入れ代わり、私は廊下で待機をし、

裁判官と部屋に入って協議をした。

それを繰り返し、和解が成立した。

(あー、やれやれ)

最後に裁判官から

「和解について気にかけずにすいません」とかいわれた。

事件が予定どおりに解決したのはいいのだが、

裁判官がすることを私がしてしまったことについて、

複雑な思いをもって裁判所を出た。