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なぜ立候補するのか?(1)

私が立候補を決意した理由の一つは、非合法な市長の議会に対する支配である。これまで新聞にも取りあげられことがあるが、
ご存じない方もいるかと思い、再度取りあげる。

議員の最大の役割は、採決の際の討論である。
議案の賛成討論は、反対討論があってはじめて行われる。したがって、反対討論がないこともある。

私が議員になってしばらくすると自称与党会派と称している議員の人たちが、中には、居眠りをしている議員も反対討論があると、突然どこからか原稿を取り出し、これを手に持って読んでいることに気がついた。しかし、難しい漢字の前で、つかえたり、間違った読み方をしたりしている。

討論の内容は、本人が日ごろ、話しているレベルを超えている内容だ。議員本人が書いていないことは、容易にわかる。内容からして明らかに市の職員が作成した「討論原稿」であると推測できる。

議員自身が理解できていない内容を読み上げるのでは、まるでカンニングのようなものである。
教師が試験問題と共にひいきにしている生徒に模範解答を渡し、カンニングさせる。生徒が教師の前で模範解答を読んでいる。聞いている私たちも、うすうすそのことを知っていた。まさしく異様な世界だ。住民から選ばれ議員が自分の討論を市長側から提供されている。

職員が勤務時間を使って、特定の議員のために奉仕する。討論原稿を作成するのは地方公務員法、公職選挙法に反する。議員の行為は神聖な議会の業務を汚すものであって、刑法の偽計業務妨害ではないかと思っている。

法律の存在を知らなくても、市長と議員はそれぞれ市民から選ばれた代表者である。当然にやっていけないことは明白である。

私は、2019年12月で、3期12年で議員を終える予定でいたが、この問題を放置して引退していいかどうか思い悩んだ。結局、法曹資格を有する議員として違法状態を中止させる義務があると考えた。意を決して行動に移した。

2018年6月議会の一般質問に取り上げた。市長に対し議員に「討論原稿」の提供をやめるよう要求した。これに対し、市長は単に資料を渡しているだけであり、今後も続けると答弁。市長は、「資料」とかわして、居直り今後も続けるというのだ。

やめさせるためには市長の目の前に「討論原稿」そのものを突きつける以外ない。 そこで、私は朝霞市情報公開請求制度を使って公文書開示請求をした。次から次へと職員が作成した「討論原稿」が出てきた。

本会議、常任委員会の議事録の議員の発言内容は、情報公開請求で入手した公文書と全く同原稿ばかりでなく、職員は、議員の提出議案も、市民の提出する請願には、反対討論原稿も作っていた。

このことが、同年8月17日の埼玉新聞と8月28日付朝日新聞に報道された。市長は、記者会見で記者から討論原稿を議員に提供している事実を突きつけられ「討論原稿」の提供を認め「好ましくはないのでやめる」と態度を改めた。

私の6月議会では、市長は、「討論原稿は提供していない。単に情報を提供しているだけだ。今後も提供をする」と虚偽答弁をした。もし、私が情報公開によって、公文書を入手しなかったら、違法な状態が継続していたのである。

なぜ、こんな違法な状態が続くのか。市長が当選を繰り返し、多選となり、まさに、➀独裁化、➁行政組織の硬直化、➂関係者との癒着、➃忖度 である。

私は市長と議会との関係をもう一度、リセットをしてそれぞれが住民から選ばれた代表として、相互に尊重しながら自由な対話ができる関係を再生すべきと考えている。