戦争するために生まれてきたのではありません(脱走兵より)
戦争するために生まれてきたのではありません(脱走兵より)
先のプログで加川良さんの「教訓1」を取り上げた。実はこのとき、もう一つのフォークソングのことも思い出していた。
当時は「拝啓 大統領」という題名の歌だった。当時ベトナム戦争でアメリカ兵の反戦脱走支援があり、まずはアメリカでそして日本でも歌われていたものだった。
今、ネットで検索すると原曲がシャンソンで題名が「脱走兵」という。フランスのアルジェ戦争の時代に作られた歌である。
そして、シャンソンとして沢田研二さんも謳っている。
脱走兵
作詞・作曲ボリス・ヴィアン
歌 沢田研二
https://youtu.be/wkn8mbTju7U
大統領閣下 手紙を書きます
もしお暇があれば 読んでください
僕は今 戦争に行くようにとの
令状を受け取りました いわゆる赤紙です
大統領閣下 僕は嫌です
戦争するため 生まれたのではありません
勇気を出して あえて言います
僕は決めました 逃げ出すことを
生まれてこのかた 父を死を見て
兄は戦場へ行き 子供が泣くのを見
悲しむ母を見ました その母は墓の中
爆弾も平気 ウジ虫も平気
牢から出た僕に 愛する妻も
過去の愛しい日々も 魂さえない
明日の朝早く 忘れたい思い出を
部屋に閉じこめて 僕は旅立つ
行く先決めず 見知らぬ国から
この世の果てまで 声高らかに
“ ノン ”と言うのだ 戦争を拒否せよ
我らは同じ人間
血を流したいなら どうぞあなたの血を
猫をかぶったみなさん お偉い方々
僕を見つけたら どうぞご自由に
撃ってください
撃ってください
私たちは、当時、この歌を気楽に口ずさんでいた。その50年後
気楽に歌える状況でなくなった。
日々のニュースがウクライナ戦争が悲惨な現実を可視化している。