議員活動報告(1)ー父子手当条例創設の請願から寡婦控除みなし適用の意見書まで
私は、無所属のひとり会派議員である。
私の議員活動の主戦場の一つが請願活動である。
さらに国に対する意見書提出活動である。
<父子手当条例創設の請願から寡婦控除みなし適用の意見書まで>
小山は、ひとり会派なので、議案を本会議に出すことはできない。
しかしながら、請願は単独で出すことはできる。
市議会議員でこれほど請願に関与している議員はいないと思われる。
11件中3件が可決、2件が1票差であった。すべての請願に反対したのは
、進政会、1件を除き進政会同様に反対したのは、明政会である。
なお、後述の2件の意見書は全会派等が賛成した。
① 父子手当条例創設の件について(平成20年6月議会)
採決 13:10で可決
進政会(7) ×
明政会(3) ×
公明党(5) 〇
共産党(3) 〇
市民ネット(2) 〇
無所属ベテラン 〇
無所属若手 〇
無所属小山 〇
進政会及び明政会が反対。児童手当ては、母子家庭のみであった。
請願が可決され、朝霞市は、全国で10番目の父子手当条例を制定した。
立派なことだ。その後、国も平成22年6月に児童扶養手当法を改正した。
朝霞市の父子手当条例の役割は終えた。
② 朝霞市議会の会議公開の件について(平成20年12議会)
採決 13:10で可決
進政会(7) ×
明政会(3) ×
公明党(5) 〇
共産党(3) 〇
市民ネット(2) 〇
無所属ベテラン 〇
無所属若手 〇
無所属小山 〇
市議会の代表者会議(各会派の代表者が集まるもの)、全員協議会(市長側が議員に説明する場所)の
傍聴が認められていなかった。会議公開の請願を出した。進政会及び明政会が反対したが、
可決された。ひとり会派議員がなした重要な議会改革の実現。
③ プレイパーク(冒険遊び場)の設置等を求める件について(平成20年12議会)
採決 15:7で可決
進政会(7) ×
明政会(3) 〇
公明党(5) 〇
共産党(3) 〇
市民ネット(2) 〇
無所属ベテラン 〇
無所属若手 〇
無所属小山 〇
進政会だけが反対。他は全員賛成で可決された。普通の公園では、木登り、火おこしなどは厳禁である。
しかしプレイパークは、大人が見守りながら、子どもたちが自分の考えで木登り、火おこしなどで遊ぶ公園だ。
こうやって子どもが体験を通じて成長することを目的とした公園だ。
④ 市役所正面玄関脇の喫煙スペースの移動の善処を求める件について(平成21年6月議会)
採決 2:21で否決
進政会(7) ×
明政会(3) ×
公明党(5) ×
共産党(3) ×
市民ネット(2)棄権
無所属ベテラン 〇
無所属若手 ×
無所属小山 〇
賛成は私と、無所属のベテラン議員の二人だけ。圧倒的多数が否決した。
しかしながら、朝霞市は、平成22年10月より、玄関の喫煙場所を移動した。
議会側から誰も抗議しない。だったらなぜ反対したのだ。
⑤ 議会の活動等を支える専従の専門家の補充を求める件について(平成21年9議会)
採決 1:22で否決
進政会(7) ×
明政会(3) ×
公明党(5) ×
共産党(3) ×
市民ネット(2) 棄権
無所属ベテラン ×
無所属若手 ×
無所属小山 〇
議員は、条例を提出するのが仕事であると思っていた。
しかし、いつまでたっても条例案が出る気配がない。
これは作りたいと思っても、法律等の知識がないからだと善解した。
国会に法制局があるので、地方議会である朝霞市議会にも議員の条例等の立法を
サポートする専門家が必要であると考えた。しかしながら、私以外の22名の議員は必要がないといって、否決した。
否決後も議員が条例案を出す気配がない。ある学者は、地方議会は死んでいると言っている。
この批判は正しいのか。
⑥ 点字ブロック設置要請の件について(平成21年9議会)
採決 11:12で否決
進政会(7) ×
明政会(3) ×
公明党(5) 〇
共産党(3) 〇
市民ネット(2) 〇
無所属ベテラン ×
無所属若手 ×
無所属小山 〇
朝霞駅前南口の横断歩道は、スクランブル交差点になっているが、点字ブロックがない。
視覚障がい者が同所に点字ブロックの設置を求めた。
否決された。視覚障がい者は、スクランブル交差点は横断する権利はないのか。
⑦ 基地跡地の歴史的遺産調査の件について(平成21年12議会)
採決 6:17で否決
進政会(7) ×
明政会(3) ×
公明党(5) ×
共産党(3) 〇
市民ネット(2) 〇
無所属ベテラン ×
無所属若手 ×
無所属小山 〇
この請願は平成21年12月議会で否決された。しかし、朝霞市はさらに調査を行い、
平成23年7月31日(日)基地跡地の歴史調査報告会を開催し、会場から人があふれる程の大盛況だった。
基地跡地には、戦前の陸軍の軍服を作る工場、戦後の米軍の駐留の痕跡がある。
これは、負の遺産の歴史遺産として調査すべきである。朝霞の平和は、太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争を経ている。
参加者は負の遺産として現在及び後世の人たちに伝える義務を共有した。
⑧ 一般質問に一問一答式の検討の件について(平成22年9月議会)
採決 11:12で否決
進政会(7) ×
明政会(3) ×
公明党(5) 2× 3〇
共産党(3) 〇
市民ネット(2) 〇
無所属ベテラン 〇
無所属若手 〇
無所属小山 〇
現在の一般質問は、質問項目をすべて一括して質問し、これに対し一括して回答するものである。
傍聴者にはわかりにくく、また緊張感がない。地方議会によっては、職員が事前に質問と回答を作成し、
本会議では質問者、答弁者が原稿を読んでいるところもあるようだ。前片山総務大臣は、
地方議会は「八百長と学芸会」だといっていた。この請願の採決は、無記名(秘密)投票で行われた。
ある会派が分裂し、分裂状態を隠すために、他の会派と組んで無記名(秘密)投票にした。
これが国会ならば、マスコミは厳しく糾弾しただろう。
⑨ 無記名(秘密)投票廃止の件(平成23年6月議会)
採決 5:16で否決
進政会(6) ×
明政会(3) ×
公明党(5) ×
共産党(3) 〇
市民ネット(1) 〇
無所属ベテラン ×
無所属若手 ×
無所属小山 〇
上の一問一答式の請願が無記名(秘密)投票で否決された。
議員は公職だ。国会議員も無記名(秘密)投票がない。
私たちは自らの議案等の採決の態度を明らかにすべきである。
朝霞市では一部の会派が分裂状態を世間に知られるのを恐れて
無記名(秘密)投票を求める場合がある。有権者に対する背信行為ではないだろうか。
⑩ 議員が一堂に会する控え室の件(平成23年6月議会)
採決 2:19で否決
進政会(6) ×
明政会(3) ×
公明党(5) ×
共産党(3) ×
市民ネット(1) 〇
無所属ベテラン ×
無所属若手 ×
無所属小山 〇
各議員には、会派ごとの控室が与えられる。会派間で交流はなく、
任期中に会派を超えた議員間で会話することもないものもいると思う。
基礎自治体のわずか24名の議会だ。二元代表制の議会側の合意形成を実現するためにまずは、
一堂介して、日常的に意見交流をする機会が必要ではないか。議員の多数は必要ないとして否決した。
⑪ 常任委員会を異なった日に開催する件(平成23年9月議会)
採決 4:17で否決
進政会(6) ×
明政会(3) ×
公明党(5) 棄権
共産党(3) 〇
市民ネット(1) 〇
無所属ベテラン ×
無所属若手 ×
無所属小山 〇
4常任委員会があるところ、2委員会ごとに同時開催されている。
したがって半分の委員会しか傍聴できない。この請願は否決することはなく、
市民に市民の知る権利のために傍聴する機会を保証すべきであり、
多少会期が延びても執行部及び議会は努力すべきではないのか。
-国に対する意見書-
A 児童扶養手当を父子家庭まで拡大することを求める意見書(平成20年6月議会)
採全員賛成で可決
前述の父子手当条例創設の件の請願の審査と平行して起案した意見書は、
進政会、明政会も賛同され全会一致である。国に対し法律改正の意見書を出した。
その後、この意見書のとおり、法律が改正された。
B 寡婦控除をすべてのひとり親家庭まで拡大することを求める意見書
全員賛成で可決
一般質問でひとり親家庭の支援として寡婦控除のみなし適用を求めてきた。
朝霞市は、平成23年4月から保育園の保育料、平成24年4月から市営住宅の家賃の算定について
未婚のまま子供を育てている母子(父子)家庭にも寡婦控除のみなし適用することになった。
根本的には、寡婦控除を未婚の母子、未婚の父子及び既婚の父子のすべての
ひとり親家庭にまで拡大する法律改正が必要である。
・・・・・・・・・・
以上のとおり、無所属ひとり会派議員の請願と意見書活動である。
ところで、請願が採択されるなり、意見書が議決されるなり、
いずれにしても他の議員の賛同が必要である。
ここにお礼を申し上げたい。
ありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その評価はみなさんです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
違法な国家公務員宿舎事業
基地跡地の国家公務員宿舎事業について
富岡市長は、12日に、国に対し、中止の申し入れを
のみならず朝霞市議会議員22名全員(市議会でない)も
14日現在、中止の申し入れを行なう方向になっている。
中止になる蓋然性が高い。
この情勢の中で、私が従前から、
主張している違法な国家公務員宿舎事業について
その論拠を以下のとおり、まとめた。
記
基地跡地に国家公務員宿舎などを建設する場合は、
①朝霞市が基地跡地の利用計画書を朝霞市の意思とすること。
のみならず、基地跡地は、都市計画法上、
用途未指定の市街化調整区域であるので、
②朝霞市都市計画審議会で国家公務員宿舎など、
建設を可能とする都市計画の地区計画の決定の議決も
得なければならない。
第1の違法「議会の承認の不存在」
市長は、利用計画書を平成20年6月、国に提出したのである。
しかしながら、無効な利用計画書である。
まず、富岡市長は、常々利用計画書について、最終的には
議会の意思をもって朝霞市の意思とすると宣言していた。
市長の執行権を自己規制したのである。したがって、
議会の議決を得ることができなければ朝霞市の意思とできないのである。
しかしながら、昨日の『提案するな事件』後は市長は
執行権の自己規制を翻し、 議会の議決を得ることなく、
利用計画書を国に提出した。
富岡市長が国に提出した利用計画書には、議会の承認も同意もないことは、
公知の事実であり、国は朝霞市の意思を欠いている利用計画書を
受け取ったのである。無効な利用計画書である。
次に、市長は、法令上市議会の議決事項になっていないから
事業費が100億でも200億でも議会に無関係にできる
と考えているようだ。これは誤りだ。
市長も認めるように朝霞100年の計だ。
法には、不文法の条理法がある。
条理において朝霞100年の計であり、
事業費が軽く100億を超えるものは二元代表制の
他方の代表の議会の承認、同意が必要であるのである。
第2の違法「無効な都計審の議決」
朝霞市都市計画審議会(以下「都計審」という)
が、平成21年2月に開催された。
都市計画の地区計画の議決の採決が予定された
大事な日であった。
学識経験者として朝霞警察署長A氏が、
委員として任命されていたがその日はA氏は
欠席しその部下と名乗るB氏が代理人と称して
出席し審議に加わり、採決の際は、賛成として起立された。
都計審は法律が設置する朝霞市の附属機関であり、
委員は特別職の公務員となる。
学識経験者として任命された委員の代理など
許されないのは自明である。
当日の都計審は、
違法な構成となり、
違法な審議を行ない、
違法な採決をした。
よって、都市計画の地区計画決定は、無効である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
提案するな事件
去る10月14日、現在の市議会議員22名全員が国に対し、
国家公務員宿舎事業の中止を申し入れる方向になった。
いいことだけれど、どういう吹き回しだ。
なぜならば、平成20年5月の「提案するな事件」との整合性は
どのように考えるべきか。
これまで、朝霞市議会は、下記のとおり、利用計画は、市長の執行権だ。
議会に承認など求めるな。勝手にやれと議決していた。
私はこれを「提案するな事件」と名付けている。
記
富岡市長は常々、利用計画を議会に提案すると言っていた。
他方、諸般の事情を考慮すると市長と市長与党?と公言している
進政会、明政会、そして公明党との間で「条例を提案するな」との
『奇策』が練られていたものと推察される。
利用計画を議会に提案するためには、あらかじめ議会の議決事項と
する条例の制定が必要である。
『奇策』はここに目をつけたと思われる。
市長は20年5月12日に右条例を議会に提案した。
市長提案であるから、私たちは当然に議決され、
予定された19日の臨時議会で基地跡地の利用計画が
審議されると思っていた。しかしながら徐々に、
『奇策』に向けて事態は経過していた。
質疑では、進政会からの質問で市長より
「基地跡地の件は市長の執行権の範囲である。」
との答弁が出てきた。討論では これまで市長提案に対し
反対討論などをした ことのない与党?の
明政会と公明党が
反対討論を行なった。
採決は次のとおりである。
市長提案に賛成した議員は、次のとおりである。
共産党(3)
市民ネット(2)
小山香(1)
の合計6名である。
市長提案に反対した議員はつぎのとおりである。
進政会(7)
明政会(3(その
うち1は民主党
公認))
公明党(5)
無所属議(2)
の合計17名である。
以上のとおり『奇策』の成功により予定とおり?5月19日の
臨時議会は開催されなくなった。
市長を支える、与党?進政会、明政会そして公明党が
「支え方として、市長の議案提案を否決しよう」
というのだ。
よって、市長とそれを支える与党の念願とおり、
5月19日の臨時会は開催されないことになった。
・・・・
これをどのように説明すればいいのだ。
まるで、児童遊戯のようだ。
学校でこんなことを子どもがやったら
ど叱られるだろう。
「民主主義弄ぶな、と」
議会改革を当初は表明していたような
政党までが、「提案するな」の
民主主義を弄ぶ『奇策』に関与していたようだ。
なぜ『奇策』の必要があるのか。次の様に解せられる。
市民の多くは明らかに国家公務員宿舎より、緑地を望んでいる。
本会議で利用計画に賛成すると支持者が離れる。
よって本会議の議決を回避するた めに「提案するな」
と議決することにした。
支持者から富岡市長の利用計画につい
て賛成、反対の態度を質問されれば、賛否を回避しているから、
適当な弁解ができるのではないか、と。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ある日の一日
今日は、法テラスの法律相談、裁判が2件、市議会の議会だより委員会
最後は、埼玉弁護士会憲法委員会がある。
午前9時過ぎ事務所を出る。
向かった先は、日本法律支援センター、通称法テラスである。
午前中3件の法律相談があった。
広い意味の夫婦の問題の法律相談だ。
トラブルの遠因は対話力であった。
午後1時過ぎ、埼玉地裁の裁判があった。
サラ金会社との争いである。
次に市役所に向かった。
議会だより委員会に出席するためだ。
また、再び4時過ぎの裁判に埼玉地裁に向かう。
裁判は法廷で行なわれる場合と弁論準備で小さな部屋で
行なわれる場合がある。
法廷は当然傍聴できるが、弁論準備の部屋は、
当然には傍聴できない。
相手の弁護士は、傍聴はだめだという。
ところで、私は、相手の弁護士が私に
傍聴の許可を求めた場合、すべて同意している。
手前味噌だが、自分の訴訟行為には自信を持っており
相手に見てもらうことは、早期の解決に妥当と思っているからだ。
しかしながら、相手の弁護士はダメというので、
裁判官に頼んだ。
傍聴をさせてくれた。
次に午後6時から弁護士会の憲法委員会に出席した。
原発事故を憲法的視点から議論した。
原発事故は将来の国民さらには、人類の人権
侵害するという議論になった。
そして、午後9時ころ、事務所があるマンションに戻った。
目まぐるしい一日だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9月議会の最後の代表者会議の答申ーひとり会派問題審議未了
20年9月から23年9月まで3年間の審議で下記の通り、代表者会議に私の様なひとり会派を
認めるか、どうかについて審議未了に終わった。
私の主張は簡単だ。
仲間を組むのは自由だ。
それを私たちに強制するな。
ということだ。
会派は二人以上だ。
だから、ひとり会派は認めないとか、
会派のものは、代表者しか、発言できない。
ひとり会派の小山議員は自由に発言できて妥当ではない。
とか、法律論以前の意見もあった。
会派に属して、代表者を委任者とする以上、
意見がいえないのは、会派を組んだ以上当然のことだ。
私は、私の発言する権利を委任する人がいないので、
原則どおり自ら代表者会議に出席し、
構成員として扱ってくれないので、文字通り
末席の後ろにいるのである。
24名の基礎自治体では、
考え方は次のように考えるべきだ。
原則それぞれ議員は、独立した活動が認められる。
それぞれの議員が自己の権利を制限をして、会派という
仲間を選ぶことは、それぞれの自由である。
例外として、代表者が本人兼受任者として、
代表者会議に出席することを許す。
市民社会の単位は、ひとりの個人だ。
ソニーも、私も対等な当事者だ。
交渉の席は、ソニーの代表者も私も
対等である。
こんな理由が会派に属している人にはわからない。
最も共産党だけは、
代表者会議は、全会一致であり、
これからは
ひとり会派を認めるべきだと終始淡々と発言していた。
私が仮にAという会派に入っていたら、
私は会議に出席できないので、
代表者会議の実態
同様に議会運営委員会も
実態を知る機会がなかったろう。
私たち6人の新人議員のうち
会派を組んでいない2名以外の4名は
その機会が与えられず、いかがなものか。
いずれにしても
会派組めば、
多少の手抜きができるだろう。
それに反し、私たちひとり会派はすべて
自分で対応をしなければならない。
この苦労は、経験となって財産になっていると思っている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
公務員非正規雇用問題研修会
表現の自由の意義(政治の貧困を乗り越え)
「国に対し、宿舎計画から付帯施設の撤回を求め、
宿舎以外の用地を確保するなどして独自に整備する
方向性を示した。あいまいな決着について、
富岡市長は『結局、いつも地元に迷惑がかかり、
こういう形で物事を進められると政府を信用
できなくなる』などと話した。(朝日新聞)
おそらく、この騒ぎで
マスコミからの取材攻勢に押されての
記者会見だったろうか。
これを結果とするならば、
原因は、市民の表現の自由が
政治を動かしたと言えるだろう。
さらにいうならば、
朝霞の粘り強い市民の存在である。
朝霞市が基地跡地の利用計画を
作りましょうと市民100人に
呼びかけたことから始まっている。
市民100人が真摯に検討した
緑地計画案を国と朝霞市が反故にした。
そこから粘り強い市民の表現活動が始まった。
この間、
平成19年12月には議員提案の住民投票条例が、
平成20年4月には住民提案の住民投票条例が、
それぞれ否決されている。
さらには平成20年5月、
議会は自らの議決権を放棄し、
「利用計画を審議しない、
よって市長は自由にやってよい」
との議決があっても、
市民はへこたれず、
なお、一筋の希望をもって表現活動を続けた。
国会議員にもマスコミにも理性を訴えた。
未曾有の震災があっても
まだまだ届かなかった。
市議会に請願を出してもことごとく不採択にされた。
・・・・・・・
この間、富岡市長は、机上のお金に拘っていた。
「市民税についても年間推計で約2億6千万円
になると考えております。経済効果も12億円
を超えるものと期待されます。」
・・・・・・
いずれにしても
市長の記者会見は
ひとり梯子をはずされた感がする。
総理大臣も失礼な話だ。
一国の首相が市役所脇の国家公務員住宅の
建設予定地を検聞された。
国と自治体は対等なはずである。
当然に表敬訪問してもいいはずだ。
こうして、富岡市長の「執行権」に始まり、
「執行権」に終わるようだ。
市民が支えないまちづくり、
市民を蚊帳の外において、一人相撲の感がする。
一部事務組合での出来事
去る9月29日、朝霞地区一部事務組合があった。
説明するのは省略するが、ここでも地方議会のように
議会があり、一般質問の制度がある。
朝霞4市の議会の議員から、議員になる。
私は一般質問をするように心がけている。
和光市に障害者の施設のすわ緑風園がある。
見学させて貰ったこともあり、そこで働く職員は
大変重い仕事をされている。
ここで働く職員が
リフレッシュすることが必要と感じた。
一般質問でとりあげようと思った。
ここでも質問通告制度がある。
電話である程度、質問をすると
私のところに来て、質問取りが行われた。
その過程で、事務局側が答える答弁者をこうして欲しいとか
事実上の指導があり、私はそのとおり記載した。
そして、一般質問に臨んだ。
最初は上記園の園長に質問をした。
再質問では、園長に再び質問をすると同時に
一部事務組合の管理者である新座市長にも
質問をした。
上記の園と、構成自治体間での人事交流をしては
どうかと質問した。
再答弁では、管理者たる新座市長から答弁はなかった。
答弁漏れと指摘することはなく
再々質問で質問すればよいと思っていた。
そこで再々質問をした。
すると
議長から、「小山議員、答弁者を通告していないので、
質問はできません。」
と介入された。
私がしたのは、当然の成り行きの質問であり
著しく答弁者を困惑させる質問ではない。
まして、質問取りの過程で
当初、1回目の質問は
人事交流から質問をしたところ
上記園の方で、1回目から、人事交流の質問を
すると職員が、今上記園では民営化を検討しているので、
職員が、やらせ質問かのように誤解をすることもある。
と言われた。
私は職員にリフレッシュしてもらうことが目的てあり、
職員が動揺されることは望まない。
そこで上記園の希望を取り入れ、
人事交流は再質問とすることにした。
上記園長も納得された。
そんな経緯を経て一般質問をしたところ、
議長から質問はできないと 言われたのである。
私は納得できないと反論した。
どうして、議長が質疑の途中で中断させるのか
理解できない出来事である。
そうすると議会運営委員会が開かれた。
その場では
ベテラン議員は、「これまで、答弁者としてしたもの以外答弁はできない
という取り決めがあり、小山議員はそうすべきである」とそれぞれ発言される。
私は、「そのような取り決めがあるのですか。書面をみせて下さい」といった。
(書面は一切なかった。)
「取り決めがあるといっても、一切書面がなく、私も初めて聞くことである。
そんなことで、私の表現の自由を奪うのですか。
奪うのなら、法令上の根拠を教えて欲しいと」反論した。
議長、委員長その他の委員は、「今回は質問をやめて、
次回の一部事務組合の会議で検討をすることに
しよう」とまとめかけた。
また、採決をもとめるものがいた。
私は、「多数決でも奪えないものがある。
憲法上の表現の自由は多数決で奪えない。
奪うならば、その合理的理由を示し、法令上の根拠を
明らかにするよう」に反論した。
「多数決で私の表現の自由を明確な根拠もなく
奪うのなら、法的手段に訴える」と主張した。
私は、議長に対し、「奪える根拠を埼玉県の市町村課に照会して欲しい」
と主張した。
議会運営委員会が中断され、
議長と委員長が4市の市長を交えて、協議された
しばらくして、議会運営委員会が再開された。
委員長は「今回だけは質問を許す。」
そこで、一般質問は再開され
管理者である新座市長から
人事交流は制度困難である旨の回答がなされた。
・・・・・・・・・・・・
会議は生きている。
裁判の証人尋問の過程でも
私たちは異議を出すことがある。
裁判長は、仮に質問事項書に書いていなくても
質問の流れから許す。
今回の事態は、管理者たる新座市長が
答弁できないと異議も述べていないのに
議長がとめ、引き続き議会運営委員会の委員長も
そのように審議を進めようとしたことが問題ではないか。
議長が止めなければ、30秒で終えていたはずた。
それが小1時間くらい議会は中断になった。
それぞれの市議会では相当な重責を
しめていると思われる議員が
なんらこの事態について
傍観者として高見の見物の感であった。
・・・・・・・・・・・・
表現の自由を守ること
労力を要することであった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9月議会報告ー不当(私は違法と思っているが)な臨時職員の特別賃金カット
9月議会で補正予算の審議があった。
中心の議論は、臨時職員の特別賃金の全額のカットである。
私は以下のとおり不当を通り越して違法であると思っている。
記
朝霞市の職員の半数が臨時職員である。市政は臨時職員なくして回らない。
貴重が人的資源である。できる限り大事に扱っていくべきだ。
ところで、これまで臨時職員にも、半年毎に特別賃金(賞与)が
1・25ケ月年間2・5ケ月支給さていた。当然に3月議会でも
支給の予算は承認された。
しかしながら、朝霞市は、突然昨年9月の他の自治体の
最高裁の判決が週30時間未満の臨時職員には出せない
といっているとして、予算が通っているにもかかわらず、
特別賃金を全額不支給とた。不支給の合計は
約6,600万円円となる。
不支給者は、特別賃金対象者500人中408人が対象となり、
年平均約21万円弱のカットになります。対象者は保育園関係
116人、学校給食関係101人、交通指導員44人・・・・
みなさん、生活に余裕があるわけではなく、突然の21万円の
不支給は生活を直撃しているのではないでしょうか。
いきなり、不支給にしたのは、朝霞市だけといいます。
判例を口実に臨時職員という弱者から人件費をもぎ取り、
財源にしまったのではないでしょうか。
ところで、非常勤職員の賞与は年間2・5ケ月と確定
しています。賃金の後払い的要素があります。
判例が賞与が出せないといをならば、賃金を平準化して、
現在の賃金に加算して、例えば、時給850円の場合は、
1000円強とすれば事足りるものである。
また、長年6ケ月ごとの期間の繰り返して更新を継続している
臨時職員にとって、支給されるものと期待している。期待権の侵害であり、
損害賠償責任があるのである。
今回朝霞市は、特別賃金のカットで約6600万円の利益をえる。
これは、不合理な利益でばないか。
私は昨年の12月議会で、臨時職員の最低賃金を1000円と
引き上げた場合予算として、いくら必要かと質問した。
約5500万円強と答えた。
最低賃金を時給1000円に引き上げても1000万円以上のお釣りがくる。
予算計上した人件費をカットして利益を得るのは、人倫に反する。
早急に、賃金を平準化するために賃金を約2割あげることが正義に適する。
・・・・・・・・・・・・・・
賃金カットを含む補正予算に賛成した議員
進政会(6)
明政会(3)
公明党(5)
無所属議員(2)
合計16
賃金カットを含む補正予算に反対した議員
共産党(3)
元市民ネット(1)
小山(1)
合計5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
。