児童虐待と光市事件
光市事件として、橋元弁護士(現大阪府知事)が刑事弁護人に対し懲戒請求をテレビで勧めた事件でも有名であるが、
平成11年4月山口県光市で当時18歳1ヶ月の少年が23歳の母親と11ヶ月の嬰児を殺害等の事件である。
1審山口地裁、2審大阪高裁いずれも無期懲役、最高裁で差し戻され、差し戻し審広島高裁死刑。
父親は、日常的に母親に暴力を振るい、本人が
止めに入ったら、本人に対し虐待をしていた。
本人が11歳のとき、母親は父親の暴力に耐えかねて
自殺し、本人は自殺した現場をみているのである。
この事件について
小学校の担任
恵まれない家庭環境の中で育ち、精神の発達の未熟さからくる自己をコントロールできず。
高校の担任
本人に生育環境、家庭環境には、このような事件に至った原因が随所にあったと思われる。
鑑定人は児童虐待で本人の精神能力は12歳で止まっているという(4、5歳という鑑定書もある。)。
平成12年児童虐待防止法防止法が成立した。
児童虐待が児童の人権を侵害し、その身心の成長及び人格の形成に重大な影響を与えるからこれを防止するために制定された。
もっと早くこの法律が制定されていたら、このような事件は起きなかったかも知れない。
日常的に父親の暴力を受けていた母親は、本人を残して一人自殺した。
なお、父親は、その後外国人と再婚し次男が生まれた。
どうして母親は、DV夫に対し法的救済を求めなかったのだろうか。
どうして本人を連れて、家を出なかったろうか。
そんな手段をとらなかったのだろうか。
被害者、そして本人にとっても悲しい事件だ。
このような悲しい家庭生活の原因の
父親の責任はないのだろうか。
現在も本人と没交渉の父親。
子どもは、幸福になるために生まれ、育てられて欲しい。
犯罪者のしかも殺人犯になるために生まれてきたのではないはずだ。
18歳と14日、社会人として僅か14日しか経験のない
人生
もし、17歳と364日の事件なら、死刑は無期懲役に減刑
ああ、僅か15日
2008年7月17日 小山 香