負の遺産ー悲しみの分かち合い、悲しみの追体験
下記請願の紹介議員になった。
記
件名
基地跡地の歴史的遺産調査の件
理由
基地跡地には、歴史的遺産(太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争)があります。
これは、現在及び後世に伝えて行うべき貴重な遺産です。
何らかの開発が行われる前に関係者に調査を求めて下さい。
・・・・・
9月8日建設常任委員会に請願の参考人として呼ばれた。
つぎのような発言した。
記
1 基地跡地にある遺産は、負の遺産なのです。この負の遺産の悲しみを
分かち合い、悲しみの追体験をして、
人間の生命の尊さを現在及び後世の人たちに
伝える義務があると思うのです。
2 基地跡地に、どんな遺跡があるかは、中に、入ることができないので、
詳細はわかりません。だからこそ、請願がいうように調査する
必要性があると思います。
3 郷土史の本とか、私が5月13日に現地に立ち入りを許された際、
現認したものでは、「かまぼこ宿舎」「病棟」「変電あと」「看板」「道路」等
があります。
4 遺産としては、負の遺産であります。悲しい人間の歴史的遺産です。
負の遺産として
原爆ドーム
ナチスの強制収容所のアウスシュビッツ
は世界遺産になっております。
さらに
大砲台
兵器工場
防空壕
塹壕(ざんごう)
などは負の遺産の例です。
基地跡地は軍事関係の遺産があることは、みなが認めることでしょう。
戦前は、陸軍、戦後は米軍進駐基地として歴史を刻んできた。
5 戦争遺産について、
ある人が痕跡は残したくないという人もいる。
しかし、負の遺産として歴史の痕跡を後世の人に対する残す義務かある
のではないだろうか。。
戦争遺跡が注目されてきたのは、ここ20年くらいであります。
戦争の体験を後世に残す。遺跡を残す。
悲しい日本の歴史
悲しい朝霞の歴史
悲しいアジアの歴史
その上に、現在の朝霞の暮らしがある。
戦争を通じて現在と将来の市民に
人間の生命を大切さを伝える義務がある。
そのためには痕跡を残すべきではないか。
6 この痕跡を残すべき価値がないという評価は、悲しい。
身近な朝霞市にも戦争があり、
朝鮮戦争で
ベトナム戦争で
日本人ではないとしても
傷ついた兵士を朝霞市民は現認してきた。
軽々しく価値がないということは、死んでいった人たちには、
あまりにも生命の重さが軽すぎる気がします。
死んでいった人たちには痕跡は、墓標であり、
平和の尊さを多くの遺跡は言っているのではないでしょうか。
7 戦争遺産が負の遺産として価値を見いだすならば
土地の所有者は、文化財保護法等は、残して公開する義務があります。
仮に諸般の事情により、現地での保存ができいない場合は、
やむを得ないことがありますが、詳細に調査を行って、
記録の保存をおこなうべきものであります。
8 この遺跡が今後どのよう扱われるにせよ、解体除去以後は、いか
なる調査も不可能となります。
いずれにしても調査することについて、特段土地所有者及び開発業者等
の権利を侵害するものではありません。
少なくとも、工事等で痕跡がなくなる前に、調査することは、
意味があると思います。
この請願は、遺跡を残せとはいっていません。
何らかの開発が行われる前に関係者に調査を求めて下さい。
というものです。
本来、教育委員会が調査すべきですが、
開発業者も、国、県、教育委員会も調査はしたくないというならば、
市民に調査をさせて下さい。
このような請願です。採択してください。