司法の暗部を糺す~司法官僚の裁判官支配打破に向けて
昨日、弁護士会の司法問題対策委員会の主催の講演会があった。
上記写真の右から
手話通訳の女性
(弁護士会の講演会では手話通訳を行う)
小出弁護士会会長
新藤宗幸千葉大学教授
安倍晴彦元裁判官
北澤貞夫元裁判官
まず、新藤教授が
「司法の暗部を糺す」
と題して基調講演をした。
岩波新書「司法官僚」
を前提には話された。
最高裁判所の事務総局の
司法行政を担う裁判官が
日本の司法を支配していると
話される。
その後
上記の写真のメンバーで
シンポジュウムが行われる。
安倍元裁判官は
「犬になれなかった裁判官」
と題する自伝的な書物を書かれている。
北澤元裁判官は、さいたま家裁の元裁判官である。
3者の話を私なりに咀嚼すると
身分が保障されている裁判官の地位も
裁判所の配転によって、
民事事件、刑事事件、行政事件を
担当させないという差別を行っている。
長沼事件の福島裁判官は
違憲判決後
東京地裁の手形部
福島家裁の家事部
福井家裁の家事部
に配転して「干した」のである。
冷遇されても
裁判官の職責を全うした。
日本の憲法史において
その不屈の信念は、
必ず、再評価されると確信する。
安倍元裁判官も
冷遇された。
冷遇に負けず
生きて、裁判官をやりとげりことを
誇りに語っていた。
北澤元裁判官も
冷遇されたことを語っていた。
それでも
憲法を護るために
裁判官を全うしたのだ。
・・・・・
多くのことを学んだ。
充実した講演会だった。