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ある刑事事件の傍聴

刑事事件の傍聴に行ってきた。

住居侵入・窃盗被告事件である。

被告人席にA君はいた。

A君は私が傍聴席にいることは知らなかったろう。

・・・・・・

なんとか、更生させたいと思い、

できる限りのことをしてきた。

連絡がとれなくなり、

やっと警察にいることがわかった。

私が接見をしたとき、彼は否認をしていた。

そして,法律を勉強をしていると言っていた。

私は、叱った。

明らかに嘘とわかる弁解をしていたからだ。

法律の本ではなく、人間のこころを豊かに

する本を読むべきではないか、と諭した。

法律の知識を悪用してまた嘘を重ねることを

危惧したからだ。

正直に生きてほしいと訴えた。

・・・・・・・

刑事弁護人は、被告人を自白させた。

また、示談の努力をさせたのも妥当である。

しかしながら、私は、なぜA君が犯罪を犯すようになったのか

その根本原因を知りたかった。

国選弁護人である以上やむを得ないのかも知れない。

しかしながら、刑事被告人はある種の被害者であるという

仮説がある。

A君がどのように育ってきたのか、それを知りたかった。

刑事弁護人、そして検察官もその解明は必要がないと

思ったのだろうか。

親はA君との関係を断絶している。

親子のこれまでの関係を明らかにしないかぎり、

A君に対する適切な矯正指導ができないと思うのだが・・・

友人、恩師、市の職員、保護司
いろいろな人がA君の更生を願った。
結局、いわゆる社会内での更生を自ら絶ったのである。

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