被告人からの手紙
刑事事件の国選弁護人をしている。
先日、警察署に接見に行ってきた。
思いかけずに当人から私に手紙がきた。
以下のような内容だ。
今まで、何度も国選の先生にお世話になった
事はあるものの、
私の進路に対してあの様に熱心になって頂いたのは
初めてだった。
これを機会に良き父親を目指して一念発起
することを心に決めた。
私は、次のような助言をしていた。
もう、自分の力で更生しましょう。
今は別れて暮らす子どものために
少しは父親らしいことをやりましょう。
世の中には、文字通りの一人身の人がいる。
あなたには、子どもがいる。
自分の力で
仕事を通じて一歩、一歩、信用を獲得して
お子さんたちと再会を実現して欲しい。
・・・・
あまり、詳しく書くことは控えるが
約1時間くらい話をした。
私は、刑事裁判だけにかかわる単なる刑事弁護人である。
それでも、私の一言が被告人の更生の意欲を
刺激したとするならば、うれしいことだ。
公判では、久しぶりに良い弁護ができそうだ。
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