子どもの養育費について
弁護士として離婚事件が終わった。
子どもの養育等も絡む事件であった。
当事者が望む方向で解決をした。
まさに私的自治である。
私は、養育費零はあり得ないと思っている。
しかし、この事件は養育費零での解決である。
相当の以前、子どもを置いて出ていった母親に対し
養育費の請求をしたことがある。
父親が刑事事件を起こし、残った祖父母が
私に相談して起こした事件である。
祖父母は子どもを裁判所に連れてきた。
子どもは、裁判所を飛び回っている。
祖父母は、孫を注意できない。
祖父母は、孫がかわいいから、父親が刑務所に入った後は
自分たちが育てる。父親も刑務所から帰ったら自分も育てるといっていた。
母親は、母親があることを名乗らずに、何年ぶりかのわが子の姿をみて、泣いていた。
私も、裁判官も口には出さないが、母親に引き取られた方が
いいと思うが、当事者が現状でいいという。
そして、母親は、パート収入でお金がないといって、
養育費の額の提案が月額数千円だった。
当事者がそれでいいというので、合意をした。
・・・・・・・・・
弁護士になり、夫側、妻側
それぞれの立場での仕事をしてきた。
そして、私の事務所には、ぎりぎりの生活をしている
人の相談が多い。
子どもにとって、数千円でも価値があると思っている。
今では、どちらの立場でも子どもの自尊感情の視点から
養育費零はなくしたい。
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