pay it forward 『次へ渡そう』
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恩を受けた相手ではなく、飛ばして次の人3人にお返しをする。
善意のネズミ講であり、社会は善意で満ちることになるという運動
あるそうだ。
下記は5月30日朝日新聞の記事だ。
善意を受けた人
住所を書いた紙片をなくしてしまったろうか。
私はそのように解したい。
・・・・・・・
尊敬する弁護士は次のことをやっている。
無銭飲食の刑事事件のとき、
1万円以内なら、自腹で示談をしている。
私はその弁護士に問うた。
「ただでさえ国選事件は安いのになぜですか。」
「弁論をすることに、示談をしなければ、何も有利な情状もない。
だからやるのです。」
「先生、後日被告人は示談金を持ってきますか。」
「示談金を返してもらうことは考えていない。
いわば、刑事事件の経費です。」
・・・・・・・・
私は、刑事被告人が拘置所で正月を迎えるときは
ささやかであるが、許されている差し入れを
入れている。
ゆであずき
せんべい
等の缶詰、お菓子
・・・・・・
本当に喜んでくれる。
わずかばかりのものだが、
正月開けの、接見の際の、被告人の笑顔がうれしい。
そんな被告人とも裁判が終われば、
それぞれ、無関係に生きていく。
これらは、ある意味
無自覚的な
pay it forward 『次へ渡そう』
と言えなくはないだろう。