私的ノートー有限性の自覚による「他人事」を変える気がかり、グローバル市民主義、アジア的価値観
Posted on 2011年1月3日 by 小山 香
現代の認識について活字を拾って考える素地を抽出した。
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社会を横軸でみると次のようになるだろうか(樋口大ニ)。
経済成長によって社会は無限に発展する、
あるいはマルクス主義の革命にが全人類を抑圧から解放する、
という社会を覆うような「大きな物語」が信じられてきた時代は
終わったと言われて久しい。
人々は環境問題、人口問題、資源問題など、
地球が有限であるとうい事実に直面
01年の9・11テロをきっかけに
それらが解決できないとしたら、貧者が富者の象徴を破壊するという
テロを否定できなくなってしまう。
有限性の自覚が、地球大の「大きな気がかり」を浮上させた。
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社会を縦軸でみると次のとおりになるのだろうか(浜矩子)。
大航海時代から産業革命を経て、国民国家が形成された。
労使の対立構造ができ、資本主義が動き出した。
20世紀の最後の10年で国民国家を基礎単位とした世界が
グーローバル資本主義によって壊れた。
そして、これからはクーバル市民主義の時代である。
「一寸の虫にも五分の魂」の思想に基づき
地域社会、地域協働体を構成する市民が主役になれるか。
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明治維新とアジアを軸に現代を考えてみると次のとおりになるだろうか。
明治維新からの未来構想を次のとおり選択肢があったいう(山伏哲雄)
1 福澤諭吉ー文明開化、殖産興業、富国強兵
2 内村鑑三ーキリスト教の精神を伴って文明を受け入れる。
3 柳田国男ー自律的な農民の育成を主張して農民改革、農村改革
日本は福澤諭吉の経済成長路線を選択してきた。その限界が来ているという。
そして、アジア的価値観(仏教、老荘思想)ーノアの箱船に乗れなくてもいいという
ー「無常」
を世界に発信していくべきである。
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