憲法を考える1(前文)
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自民党の憲法改正草案の前文だ。現行憲法と比較した。いかがだろうか。
憲法の目的は、国家を縛るものである。現行憲法は一貫して、その方針を貫いている。
自民党の憲法草案は、現行憲法を超える統治の理念の主張がない。
仮に、今憲法を改正することになると21世型憲法にふさわしいものであるべきである。
世界の各地で、原理主義が台頭している。多元的な社会を一元的な価値体系を
強制するのは、無理が生じる。
法は、宗教、道徳、さらには倫理とは別の次元にあり、
人々が共生するルールでなければならない。
それぞれの価値を他者に強制してはならない。
自民党の憲法改正草案の前文は、いかがだろうか。
ある価値を他者に強制してはいないだろうか。
仮に憲法の改正の必要があるならば、
憲法9条が世界遺産といわれるように
英知を集め、他の国に対し誇れるような21世紀型憲法を
創造すべきではないだろうか。
人類の普遍の原理に基づくものであるべきである。
そうであるならば、憲法前文について、現行憲法を改正する
理由は見いだせない。
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