安倍首相 憲法を破り、そして「裸」の政権になった。
1憲法違反
憲法は日本の最高法規であり、法律は憲法に適合させなければならない。
すなわち、最上位に憲法がある。
ところが、安倍政権は、最上位に「集団的自衛権の行使を容認する」という方針を置き、それに合わせて法律を作った。
その結果、実質的に憲法を変えてしまった。
憲法99条の憲法擁護義務に違反したのである。
2政府による裁量による武力行使
集団的自衛権を行使する際の武力行使の新3要件
(1)密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある(存立危機事態)
(2)我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がない
(3)必要最小限度の実力行使にとどまる――の3点からなる。
何か明白な危険なのかは政府の判断にゆだねられる。白紙委任となった。
3議員内閣制の元では、国会の事前承認は、歯止めにならない。
次の場合に原則として国会の事前承認といっている。しかし、議員内閣制の、さらに党議拘束のある現状では、歯止めにならない。
(1)集団的自衛権の行使
(2)後方支援
結局、安倍政権は、戦後70年にわたり形成されてきた理念も規範も脱ぎ捨て裸になった。むき出しの権力の姿になった。
多数決主義による憲法破壊のクーデターを起したのである。
違憲な状態が続き、社会の法的安定性が危うくなった。