対話で共生社会をめざす(7)
合意形成をするということは、みんなで少しずつ、譲歩し合うということです。そういうことも、ぜひ勉強してください。
また、話し合いの中では大切なルールがあります。最初に言った人権です。人権は、多数決でも全員一致でも奪うことができません。人の生命を奪うことは、多数決でも全員一致でもできないのです。ここにいるみなさん一人ひとりに、人権があります。
学級会でレクリエーションをするときに、もしA組クラスが全員運動ができる人ばかりならば、スポーツに決めることは良いでしょう。しかし、B組クラスに運動のできない人がいれば、その人も楽しめるレクリエーションをみんなで話し合いをして決めるべきではないでしょうか。共生社会として、これが話し合いです。これからは、話し合いをするとき、話し合いの目的を考えましょう。
みなさんは一人ひとり、人権が保障されています。社会には人権を守る制度が一杯あります。しかし、みなさんは子どもで、その制度の使い方がわからないと思います。
もし、みなさんが学校で生活をしていて、学校でいじめを受けている、友達がいじめられているなど、他にも何か困ったことがあったら、学校の先生や校長先生に相談したり、私たちの埼玉弁護士会の「子ども弁護士ホットライン」で弁護士に相談して下さい。
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