規律違反と教育
先日、法教育の勉強会を企画しました。
講演者が、その際、資料して以下の新聞の記事を配布された。
この記事の4段目の最後を強調されていた。
勉強会後の有志の懇親会で、刑事弁護士について若手弁護士との対話が盛り上がった。
若手は、被告人質問で被告人を反省させるため厳しく質問をするとそれぞれ話していた。
これに対し、私は真逆な被告人質問をすると話した。
丁度、上記の天声人語のような内容である。
例えば
あなたは、厳しい家庭環境、境遇の中で育った。普通だったら、もっともっと悪いことをする
人間になったかも知れない。私、検察官、そして裁判官をあなたに比べて、よい環境だったのでこうして偉そうなことをいっているかもしれない。
私は、あなたには、まっすぐに、これからは他人に迷惑を掛けないことができる資質があると信じている。
もう、こうした裁判は最後にできますか。
ときどき、裁判が終わってから、被告人から手紙が来る。
自分を認めてくれたのは、はじめてだと言う内容だ。
こんな話しをして若手の弁護士は目も丸くしていた。
「先生は丸ごと被告人を認めるのですね」
さまざまな境遇の中で生きている。
そんな人たちに対し、他人から叱られるから、悪いことをしないのではなく。
自分の意思で良いこと、悪いことを見極めて選択して欲しいと願っている。
Filed under: 未分類