かなしみの分かち合い
生きる術がない人がいる。
刑務所から出た人である。
上記の施設は仮出所が対象者である。
仮出所であるから、受刑の態度がよいとして、
刑期の満了前に出所した人である。
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刑務所に行った人が
社会に生きることは大変困難である。
日本社会は前科ものに大変厳しい社会である。
多くの場合、家族から見捨てられ
行くところかがない。
そんな人たちに社会復帰のための
施設が社会復帰支援施設である。
このような施設が私たちのまちに
造られたら、受け入れることはどうであろうか。
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法務省がこの施設について地元の理解が得られないが
議論の余地はないといって見切り稼働をするという。
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これまでの法務省の傾向は、
犯罪者の厳罰化を求めている。
こんな姿勢では、更生施設を造っても
住民の理解は困難ではないだろうか。
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犯罪はひとり個人の責任ではなく、
私たち社会の責任もあると考える。
一人の人間が、自律できるのは
さまざまな人々の影響の成果である。
反対に人間が犯罪を犯すということは
さまざまな人間が人格の形成に悪影響を与えているのである。
健全な家庭
人格豊かな教育者
普通に生きて生活できる就労場所
そして、セーフティネット
これらが欠けているとき、
人が健全な社会人として生活することは困難である。
刑事事件の被告人はこうした人ばかりだ。
私たちが今、健全な社会人だとしたら
それば偶発的事情がうまく重なった成果ではないか。
for others
他人のためと
大上段に構えずに
極自然に
人々のかなしみみを分かち合うのが、
共に生きる社会の理念ではないだろうか。