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報告4ー私の少数意見(請願ー点字ブロック設置要請の件)

次の請願についての採決があった。

少数意見であるが、あとひとりの賛成があったら、

多数意見になっていた。

賛成11

反対12

だった。

件名        点字プロック設置要請の件

要旨        朝霞駅前南口の横断歩道は、スクランブル交差点になって

                いる ところ、同所にスクランブル用の点字ブロック

                 (エスコートゾーンがなく、視覚障害者がスクランブル横断が

                 できず、進行方向を誤ったり、車との接触の危険性もある。

                  したがって視覚障害者の生命・身体の安全を守るためにも、

                  スクランブル横断用の点字ブロック(エスコートゾーン)の

                  早期の設置が必要である。

                   よって関係機関に設置要請をお願いして頂きたいため。

                   2008年11月20日

                   朝霞市議会議長   陶山 憲秀 様

賛成      11名(公明党5、共産党3、市民ネット2、小山)

反対       12名(進政会7、明政会3、無所属2)

・・・・・・・・・

 

反対意見

 

進政会

通達で斜め横断用のエスコートゾーンは設置しないことになっている。

県内に事例はない。

スリップ事故が起こりやすい。

 

無所属議員

自転車は舗道内での通行が禁止されている。

スクランブル交差点に点字ブロックが設置されると

自転車が転んだりする。

 

賛成

 

市民ネット

設置は、警察が行うものであが、

この依願は、視覚障害者の思いを警察に届ける意味がある。

人にやさしいまちづくり

他方、点字プロンクが新たにバリアになる心配もある。

十分に検討する値する問題である。

 

小山

南口の駅前広場は障害者のことを考えていない。

欠陥のあるものである。 

朝霞駅前南口降りて市役所に行く。

あるいは障害者の施設がある方向に行く。

どれもその方向はスクランブル交差点が主要な流れになる。

 

駅前広場を整備するとき、スクラブル交差点を

主要な流れにしない方法で整備ができた筈だ。

 

障害者に不便は広場を整備した原因、作るときに

障害者の声を聞かずに机上で作ったからだ。

 

まちを作るときに健常者だけ作ってはいけない。

駅前広場がバリアになってしまった。

視覚障害者の人が人の流れに沿って歩いていたところ

急に点字ブロックがなくなるのである。

 

障害者の方はスクランブル通らずに、できるだけ短い距離のところを

横断歩道を渡るべしという意見がある。

 

しかしながら、スクランブル交差点は健常者の若い人のための

ものなんでしょうか。

視覚障害者と健常者との相違は、視覚だけである。

 

杖を使って、健常者と同様に歩行している。

健常者にはスクランブル交差点に信号機がある。

視覚障害者には信号が見えない。

見えないことがバリアである。

 

また、健常者の人は次ようにいうかも知れません。

視覚障害者の人は、スクランブル交差点は、交差部分でぶつかるから

あぶない。

 

しかし、交差点でぶつかりことは、健常者でもおなじであり、

視覚障害者は、歩行しながら、衝突を回避している。

 

ところで、警察庁交通局交通規制課に赴いて次のようなことが

明らかになった。

現在のエスコートゾーンではスリップはあり得ない。

従前のスリップ等の問題点を改善したものが、

現在のエスコートゾーンである。

 

通達では、スクランブル交差点での設置を禁止しているが、

朝霞駅南口のような、スクランブル交差点であっても、

クロスするスクランブル交差点の交通量がほとんどない

ことは想定していない。

 

なお、スクランブル交差点を横断歩道であると認定すれば

エスコートゾーンの設置は問題はない。

 

以上の点について朝霞市の担当者から紹介が

あれば説明をするといっていた。

 

ところで、バリアフリー法がある。

障害者、高齢者に対し、健常者とのバリアをなくし、移動を容易する

ことも求めるものである。

 

上記通達は、この法律を無視するものである。

憲法があり、法律があり、政令があり、省令があり、

その下に上記の通達があるのである。

バリアフリー法に反する通達は無効である。

 

今回の請願の審査にあたり、障害者の人を呼んで現場検証

していない。納得できない。

バリア法の趣旨に反する。

 

私たちは、一番ハードルの低い人に合わせて

まちづくりしなけれはならない。

これがユニバーサルデザインなのです。