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母との思い出ー世界で最も小さなコンサート「愛のあいさつ」

26年12月30日、瀬戸市の病院で最も小さな、聴衆ひとりのコンサートを行なった。

この日は、母が朝霞の自宅に来る日だった。

母は知らないが、残り僅かの人生を

朝霞で孫たちに囲まれ賑やかに過ごすことになっていた。

ところが、前日病院に行ったところ、容体が急変していた。

母の人生の終末が直前に迫った。

30日の朝、朝霞にいる長女、長男に母の容体を話し、病室での私の母のためのミニコンサートを提案した。

急いで、子どもたちは、病室に駆けつけてくれた。

病院は、年末で外来もなく、病院内の蛍光灯の光が落され、静かな夕暮れに近い午後だった。
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母の枕元で、皆が声を掛けた。

母はか細い声だが、

「よう来てくれた」といって笑顔でお互いに手を握ったりして皆を迎えてくれた。

しばらくしてコンサートが始まった。

バイオリンの名曲の中で[愛のあいさつ]は美しい。

私たちの母に対する感謝の気持ちを表している。

[愛のあいさつ]

母は、大正8年1月1日生まれである。平成27年1月1日に満96歳になる。

そこで、娘がハッピィバースディの歌を弾こうと言い出した。

感情を押さえ、笑顔を作って、歌いました。

[ハッピィバーズディ]

なんといっても、日本でもっともボピュラーな音楽は「ふるさと」だろう。

ふるさと

兎(うさぎ)追いし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて、
忘れがたき 故郷(ふるさと)

如何(いか)に在(い)ます 父母
恙(つつが)なしや 友がき
雨に風に つけても
思い出(い)ずる 故郷

志(こころざし)を はたして
いつの日にか 帰らん
山は青き 故郷
水は清き 故郷

 

母は母の両親、兄弟、友人との思い出

自分の夫、子どもとの思い出

孫たちとの思い出

それらを抱き

今、天命を全うし

山は青き 故郷
水は清き 故郷

に帰ろうとしているのだろうか。

[ふるさと]

少し陽気に
[ジングルベル]

今度は、静粛に
[きよしこの夜]

息子も余興に即興で一生懸命弾いてくれた。
[愛のあいさつ]

愛のあいさつ   愛の挨拶     小山あずさ バイオリン ヴァイオリン

 ミニコンサートが終わった。

母は、このミニコンサートをどのように聴いてくれただろうか。

私たちは、これから[愛のあいさつ]を聴くたびに

娘は[愛のあいさつ]を弾くたびに

この日のことを思い出すだろう。

母と孫たち 22年間の交流だった。

 

母は、1月6日永眠した。