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父子手当から寡婦控除みなし適用へー未婚ひとり親 保育料減ー

朝、朝霞市役所に別の用事で行ったところ、子育て支援課の担当者が、

私を呼び止め、埼玉新聞に1面に寡婦控除が載っているといって

見せてくれた。

しみじみと感激しながら記事を読んだ。

毎月、保育料が少し安くなる。

未婚のひとり親の家庭にささやかであるが

法の平等原則が適用される。

未婚の父子家庭にも寡婦控除の拡大適用をするのは

わが国で初めてとのことであるはずだ。

ここは

担当職員の熱意

そして、私の主張に耳を傾けて頂いた

市長の英断に感謝したい。

わずか24名の地方議会での会派強制に異議あり!!

2月18日議会運営委員会があった。

朝霞市議会ではわたしのような無所属議員は

議会運営委員会委員としては認められず、員外議員として

委員席の後ろに座っている。

この会議では、発言をしたいときは

私の発言の機会は後回しにされ

委員会で諮られ、許可を得てから

発言が許される。

(代表者会議も同様である。)

当日は、事務局から下記のとおりの

埼玉県40市について

会派に所属しない議員の処遇について

資料に基づく報告があった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

◎会派に所属しない議員の処遇について

1 代表者会議の構成員

      認めている   5市        戸田 志木 和光i新座 日高

      認めていない 34市

      その他      1市      桶川市は代表者会議が制度上存在しない

                          計 40市

2   認めていない34市のうち、オブザーバー等により出席及び発言

      可        18市         熊谷 秩父 東松山 狭山 羽生 鴻巣 深谷

                                               越谷 蕨 入間 朝霞 久喜  八潮 ふじみ野

                                              三郷 蓮田 鶴ヶ島

                                               吉川

     不可                 16市           川越 川口 さいたま行田 所沢 飯能 加須

                                                本庄   春日部 上尾 草加  鳩ケ谷 北本 

                                                富士見    坂戸   幸手(公党は可)

3    一人会派を認めているか

       可       10市          川口 所沢 鴻巣 戸田 入間 志木 和光

                                                北本 三郷   日高

   公党可       4市          飯能 春日部 越谷 幸手

   不可        26市

            計 40市

4無所属議員(1人)の会派名称の使用

     可        16市        川口 行田 所沢 鴻巣 深谷 蕨 戸田 入間

                                             久喜  和光 新座 北本 八潮 富士見 三郷

                                             日高

    公党可               3市        川越 飯能 幸手

    不可                   21市

                           計 40市

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は次のように主張した。

                  記

違法な二人以上会派の強制

1 現在、議院運営委員会において、これまで非公式の代表者会議を

      公式な代表者会議にするに際し、構成員の資格について論議を

      している。

2 ところで、これまでの取り決めは、二人以上で会派を組むか、

   一人の場合は国政に議席のある政党に属するとされている。

3 しかしながら、前項の取り決めは、朝霞市の条例ではない。

   条例のみならず法令上にも、前項の要件を強制する規定はない。

   法令に根拠もなく、議員の活動に規制を加え、差別するのは明白な

   違法行為である。

4 そもそも、憲法21条1項は、議員同士相互に支援するために

    会派を結成する自由、政党に加入する自由を認めている。

   また同項は、反対に会派を結成しない自由、政党に加入しない自由も

    認めている。

      上記の第2項の取り決めは、会派の作ること、そうでなければ、

   政党に入党することを強制するものであり、

   会派を結成したくない自由及び政党に入党したくない自由を

    侵害するものであり、憲法21条1項に違反するものである。

    一人会派人権の風を会派として認めて頂き、

      代表者会議の正式な構成員として頂きたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

        私の発言を受けた次のとおり各発言があった。

 (ネット)

議会は国会、県会、市町村会、議会は慣例、申し合わせ事項

でやっている。

国会ですら、たぶん法律の整備が遅れている。

もしその部分が憲法違反だというなら、

小山議員が法律の専門家である。

裁判所に訴えみたらどうか。

しかし現実にいままで朝霞市議会は、

代表者会議の議論は全会一致である。

今、異論があっても、一人会派を認めない状態の中で

何度いっても直ぐにかわるもではないという現実がある。

私は一人会派を認めてもいいと思っているが

現実に私も24年議員をやっているが、

ずっとそれが変わらなかった。

(小山議員が)幾ら何度も変えろ、変えろといっても

みなんさんがだめだというところで、

そう簡単にかわるものではない。

 (小山注:要するにオレはいいけど?、みんなが反対だから、ダメ)

(共産)

資料によると戸田、志木、和光、新座、日高は

代表者会議の構成員として

会派に属さない人を認めている。

無所属議員が代表者会議に入ることは、他市に先例がある。

代表者会議は、議会が円滑に進むために便宜上開いている。

代表者会議のもち方でもめて、議会の運営がスムーズに

いかないようなことは本末転倒である。

いままでは、無所属議員はいなかった、一人が会派を組むことが

なかったからやってこれた。

現状がそうでなくなってきているという

現状をみて考えるべきである。

いつまでたってもこれまでこうやってきたから

これでいいんだということにはならない。

議会を円滑に進めているためには、

一人一人の権利を保障しながら、

きちんと位置づけていく必要がある。

やろうと思えばできる。

われわれの運営自体の問題である。

考えるべきである。

(公明党)

継続

(進政会)

継続

(明政会)

継続

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

共産党の発言は、少数の存在を認める民主制に根ざした

議会改革の主張でもある。

市民ネットの主張は、多数の少数の排除を容認した

議会改革放棄?の主張である。

私は弁護士として人権擁護の活動をしている。

今、私は会派を構成するものから、人権を侵害されようとしている。

問題は簡単だ。

前提はわずか24名だ。

国会ならば、議員の数が何百人であって

必然的に政党、会派の存在することになる。

わずか24名の地方議会では会派は必須なのではない。

想像するに国会にまねているだけだ。

本来24名全員が集まって会議をすべきである。

したがって、会派のメンバーは、自己の意思を託する人がいるから

他の人に委任することができる。

私には、委任をしたい他の議員がいないので

やむをえず、みずから出席せざるを得ないのだ。

だから、代表者会議の構成員としてもらいたいのだ。

 

(事務局の説明)

これまでどおり、非公式会議にとどめるか、

この際、規則で定めて、法律上の会議にするか、

どうかの問題は公務災害の問題であるといっている。

規則上に規定しなければ、

任意の会議で公務災害の適用はないそうだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アフガン・クラクの現状から平和憲法を考える。

昨日夕方5時から浦和駅西口で下記のチラシを配っていたら、

市議会議長とばったり会った。

議長もどうしてここにと相互にびっくりした。

隣町の2市の議長も一緒だった。

チラシを受けとって頂いた。

議長は住職だ。

仏教の殺生の思想と

平和憲法の思想とは

親和性があると思っている。

講演会に来て頂けるものだろうか。

                                                         JR浦和駅西口

伸び伸びと、健やかに、たくましく、素直な新成人に幸せあれ!!

 (広報あさか2月1日号の表紙より)

上記の新成人は、下記のとおりに伸び伸びと、健やかに、たくましく、

素直な挨拶をされた。

とても印象的だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

成人としての目標

ひとつ       朝起きて   三食食べて    夜   寝る。

ふたつ      ありがとう と ごめんなさいを  きちんという。

みっつ       ひとに迷惑をかけない。 できたら人の役にたつ。

よっつ        間違いを指摘されたら、素直にみとめる。

いつつ      つらいことから   逃げない。

むっつ      礼儀正しく  振る舞う。

ななつ      嘘を   つかない。

やっつ      自分のことばに  責任をもつ。

ここのつ   こどもこころ と ときめきを忘れない。

とう            楽しく生きる。          

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は、成人式はすべて新成人にまかせてあげるべきであると主張している。

全国で成人式の改革が行われている。

新成人の何年来の集いとこれからの人生の絆を自らの創意と工夫を

やってもらいたいと思っている。

朝霞市は、私の主張に対し、今年度、参加者からアンケートを

取ってみると言っている。

固い言葉で連帯、柔らかい言葉で分かち合いそして人間の絆

朝霞基地跡地連絡会のひとたちは、ほんとうに頭が下がる。

文字通り、憲法の保障する表現の自由を行使し、

市民の理性に訴える活動をされている。

金も権力もない市民の政治参加である。

基地跡地の緑地を保全することは

人間の理性の叫びだ。

他方、市長らの、基地跡地に国家公務員住宅を受け入れの理由は、お金だ。

850戸の国家公務員宿舎を受け入れないと

財政は破綻するのか。

まちの商店、工務店は破綻するのか。

一昨年の事業仕分けでは、

人間の理性=

「税金の無駄遣い」

「緑をつぶしてまで官舎の必要はない。」

「朝霞市の自然が守れる。」

が勝った。

なぜ一年後は理性よりお金が優先するのだ。

税金の無駄遣いでだれが得するのだ。

得する人たちが、理性に対しごり押ししたのか。

寒空のもと、基地跡地の人々は市民にチラシを配布している。

憲法21条の表現の自由の行使だ。

そしてまさしく憲法12条の「不断の努力によって保持する義務」を履行している。

わたしは、そのような名もなく、力もない人々を応援したい。

固い言葉で、連帯だ。

柔らかい言葉で分かち合いだ。

そして人間の絆だ。

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議会のトリセツ(取扱説明書)

 朝日新聞1月21日の「ひと」に興味ある記事があった。

地方議会を使いこなそうと呼びかける

卯月慎一 さん の記事だ。

私は、ひとり会派議員で小さな政策の実現をするにも

難儀をしている。

しかしながら、

記事の当事者は、議員ではない。市民だ。

「少人数学級」

「食の安全への配慮」

「インターネット議会中継」

を実現させたという。

「議会は生活にかかわる重要なものごとを決めるところ。

市民が働きかけ、ハッパをかけないと変わらない。

期待しなくなったらおしまいです。」

 

議員のひとりとして、謙虚な気持ちで上記の記事を読んだ。

朝霞市議会はどうであろうか。

取扱説明書があれば、市議会は動くのであろうか。

私は、少なくとも、ひとり会派でも議員である。

この記事を栄養剤に

「いのちきり」

やってみたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

正社員とフリーターとの格差

 1月5日の朝日新聞に正社員とフリーターとの格差を可視化した記事

があった。後記の記事の写真の部分を下記のとおり抜きだ した。

フリーター9120万円、正社員2億9000万円

深刻な現実である。日本社会の正社員ー新卒主義により、新卒者の

卒業時の就職の選択の差異により、将来にわたって著しい格差が

存在している。

このような現実の格差を踏まえると、容易にフリーターを生み出す

労働者派遣法は、早期に改正すべきであると考える。

十数年前は、そもそも労働者派遣は違法であった。経済会の要求で

誕生した労働者派遣法、一見経済界に便利な制度の様相があったが、

社会に非正規雇用を蔓延させ、労働者の3分の1にまで拡大させた。

この結果、税収が落ち込み、反対に生活保護等のセーフティネットの

費用が増大することになった。

差引、マクロ的に捉えると膨大な経済損失を生じたのである。

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安全網 穴だらけ

セーフティネットは万全に機能しているのだろうか。

まだまだ、ネットに大きな穴が空いてはいないだろうか。

 下記の挿絵は朝日新聞平成21年2月8日のものだ。

1 非正規社員が窓の外の縁にやっとこしがみついている。

2 窓の縁から落ちてしまうと、雇用保険の安全網がある人以外は

   さらに落ちている。

3 生活保護の安全網で保護されない人はさらに落ちている。

4 多重債務、ホームレスが待っている。刑務所も入るのかも知れない。

平成21年の年越し派遣村は、穴だらけの安全網から落ちている人々を

私たちの目の前に可視化した。

ところで、正月前、食うや食わずの人を

朝霞市社会福祉協議会に

行ってもらった。

なんだかんだのやりとりがあって

ようやく3万円の緊急小口融資をしてもらった。

この間のやりとりについて今後の扱いを含めて釈明を求めたところ

最後に上司に当たる人が、行き違いがあるが、

目の前にいる人が本当に食うや食わずならば、

かならずなんとかすると言明した。

心強い言葉だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私的ノートー有限性の自覚による「他人事」を変える気がかり、グローバル市民主義、アジア的価値観

現代の認識について活字を拾って考える素地を抽出した。

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社会を横軸でみると次のようになるだろうか(樋口大ニ)。

経済成長によって社会は無限に発展する、

あるいはマルクス主義の革命にが全人類を抑圧から解放する、

という社会を覆うような「大きな物語」が信じられてきた時代は

終わったと言われて久しい。

人々は環境問題、人口問題、資源問題など、

地球が有限であるとうい事実に直面

01年の9・11テロをきっかけに

それらが解決できないとしたら、貧者が富者の象徴を破壊するという

テロを否定できなくなってしまう。

有限性の自覚が、地球大の「大きな気がかり」を浮上させた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

社会を縦軸でみると次のとおりになるのだろうか(浜矩子)。

大航海時代から産業革命を経て、国民国家が形成された。

労使の対立構造ができ、資本主義が動き出した。

20世紀の最後の10年で国民国家を基礎単位とした世界が

グーローバル資本主義によって壊れた。

 そして、これからはクーバル市民主義の時代である。

「一寸の虫にも五分の魂」の思想に基づき

地域社会、地域協働体を構成する市民が主役になれるか。

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明治維新とアジアを軸に現代を考えてみると次のとおりになるだろうか。

明治維新からの未来構想を次のとおり選択肢があったいう(山伏哲雄)

1  福澤諭吉ー文明開化、殖産興業、富国強兵

2  内村鑑三ーキリスト教の精神を伴って文明を受け入れる。

3  柳田国男ー自律的な農民の育成を主張して農民改革、農村改革

日本は福澤諭吉の経済成長路線を選択してきた。その限界が来ているという。

そして、アジア的価値観(仏教、老荘思想)ーノアの箱船に乗れなくてもいいという

ー「無常」

を世界に発信していくべきである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

現代社会の問題を解決するのに、

有限性の自覚による「他人事」を変える気がかり、

グローバル市民主義、

アジア的価値観

は一つの指標になると思うが、いかがであろうか。

答えは対話の中にー子どもや若者のあしたへ。希望の橋を懸けたい。まず、小さな白熱教室から。ー

 元旦の朝日新聞の第1面の記事の「答えは対話の中に」は、

2011年の年頭にふさわしいものだ。

以下のとおり引用する。

ところで、埼玉弁護士会の法教育PTの法教育の実践もも小学6年生の特別活動で

[傾聴⇒対話⇒合意形成]

を行って、個人の尊厳と共生社会の実現を目指している。

後日、紹介したい。

上記の記事は次のとおりである。

                                               記

6年1組の国語の授業。

 黒板に、暗号のような式が書かれた。〈図1〉

図:図1

話し合いの図だ。子どもが、すぐに意味を解説する。

 「話し合いは考えを増やします。三つずつ考えを持った人同士が話し合うと、

考えは六つ以上に増えていきます」

 北九州市立貴船小学校。担任の菊池省三先生(51)は、

子ども同士の意見のキャッチボールで、どの子にも自信をつけさせる

「カリスマ教師」だ。

毎週のように参観者が訪れ、講演依頼も絶えない。

 十数年前、崩壊した学級を受け持った。

「こう言ったらどう思われるか」。

子どもたちは周りの反応を怖がり、思いを口にできない。

 まずスピーチを採り入れ、考えを持つ大切さと、伝える手法を教えた。

次は、ディベート。

賛否の立場を決め、意見をぶつけあう訓練だ。

 だが、「社会で生き抜くためには何か足りない」と思い始めた。

言いっぱなしのスピーチでも、言い合いのディベートでもない。

相手の意見に耳を傾け、自分のなかで消化し、新たな意見を投げかける。

その繰り返しが、みんなを高め、よい人間関係につながることを伝えたい――。

行き着いたのが、この授業だ。

 この日は、原爆ドームの歴史をつづった説明文「平和のとりでを築く」

を読む授業だった。

全文で13段落ある。

 「筆者が一番主張したい段落はどこでしょう」

 黒板に1~13の数字が書かれると、子どもたちが一斉に黒板にかけ寄った。

自分の似顔絵カードを番号の下にはり、意見を表明するのだ。

 次は、同じ段落の答えの子同士が教室の隅に集まり、理由を言い始める。

 5分後、今度は違う段落の意見の子と話す。

しばらくすると「意見を変えた!」という声があちこちで上がった。

 最後は、机を教室の真ん中に向けての全体討議だ。

 「核兵器を使わないでと言っているから12段落でしょ」

 「では、11段落で、平和を求める気持ちを書いているのは、どう見るんですか?」

 「11段落の平和も、12段落の核兵器も大切だけど、もっと大切なのは、

13段落の、人の心の中に平和のとりでを築くことだと思う」

 一人ひとりの声が重なり、ふくらみ、響き合い、

みんなの学びとなって対話が自転していく。

先生は腕組みをし、うなずいているだけだ。

 教師の「教え込み」から、子ども同士の「対話」へ。

その先に広がるのは、新しい価値をともに創りあげる社会という未来図だ。

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法教育の実践の手法は

[傾聴⇒対話⇒合意形成]

である。

そして、傾聴と対話を通じて

人の内面の真意は、白と黒では割り切れなく、

白と黒との間の無限のグラデーション

さらには、淡白な白黒から無限の色彩

もっているのではないかと思うようになった。

秋葉原事件

近時の取手事件

の各被告人及び被疑者の

人生を終わりにしたいとの

理由での犯行に至ったとしている。

もし、彼らに感情の多面性、思想の多角性を

身につけていたら、正確に内面を把握し、

それに対応した解決策が見つかったのではないか。

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